
このページでは検温システムを設置すること、運用することについての方法をお知らせしています。
ご好評いただいているサーモグラフィー検温システムのレンタルですが、事前に出来る限り下見をさせていただいておりますが、検温システムの設置に関する留意点をお知らせさせていただくことで、レンタルをご検討されることのご参考となればと思います。
検温システムの設置場所をどこにするか
距離が必要となります
検温所となるところは、建物のエントランスなどの外から人が入ってきた場所に設置することが多いと思います。
サーモグラフィーカメラが測定対象者の顔認識する距離は2~3mが必要となります。エントランスにそれだけの場所が確保出来ない場合は工夫が必要となります。
太陽光・発熱装置には弱い
またサーモグラフィーカメラは、屋外や 室内でも「太陽光が直接入ってしまう場所」では、検温が出来ません。太陽光には赤外線も含まれておりサーモグラフィーシステムが、通行者と太陽光の赤外線との区別がつかなくなります。
また通行者の後ろ側に発熱するような施設/装置がある場合にも測定が出来ません。
こうした場合には、カーテンや布、パテーションパネルなどで太陽光や発熱装置を遮断する必要があります。
設置には工夫が必要となります
サーモグラフィーカメラの設置は下の図のような、通行の妨げにならないような工夫と測定対象者までの距離は2~3mを確保します。

通行動線を確保する
通行者が必ずサーモグラフィーカメラの前を通るように通行動線を作ります。
入館する人と退館する人を分けた通行導線がつくれるとベストです。
ベルトパーテーションや三角コーンなどで導線を作りましょう。

サーモグラフィカメラ「FeverCheck」は、カメラ位置から2~3mの位置で測定しますので測定範囲内に1人ずつが順番に通行出来るようにする工夫が必要となります。
検温システムは多人数同時に測定出来ますが、通行者が前の人に重なってしまうと認識出来ず、測定が出来なくなります。

キャリブレーターの設置について
サーモグラフィーカメラの測定範囲内にキャリブレーターの設置が必要となります。
キャリブレーターは基準温度を発熱していて、サーモグラフィーカメラFeverCheckはそのキャリブレーターの温度と通行者の体表面温度の差を比べるようになっています。このキャリブレーターを使用するとこで、周りの環境に左右されることのない正確な測定をします。
FeverCheckは測定精度が±0.3℃という確かさがあり、多くのサーモグラフィーカメラの測定精度が±0.5℃という中で、精度の高い検温スクリーニングが可能となっています。

通行者に協力を求める
対象となる通行者の顔が、前の人に重なってしまうとAI顔認識が出来ません。
また帽子を深くかぶっていてもAI顔認識が出来ず、測定出来ません。
検温所の前で事前に帽子を取るなどを 通行者に協力を求める必要があります。
また検温をしている事自体を入館する手前でお知らせすることで協力を得やすくなります。

FeverCheckの顔認識について
AI顔認識を搭載している検温システムですが、通行者の様子によっては認識しづらい場合があります。
以下のような状態は、顔認識が出来ない場合があります。

- 通行者がカメラに対して横に向いている
- 通行者がカメラに対して下に向いている
- 通行者が帽子を深くかぶっている場合
- 通行者の前髪が長い場合
- 通行者が前の人に隠れてしまっている場合
- 通行者の後ろ側が明るく、カメラでは通行者の顔が暗く表示される場合

マスクをしている女性。正面を向いている状態。
マスクをしていても顔認識さてれいます。

マスクをしている女性。側面を向いている状態。
顔がこのような角度まで側面になると顔認識はされなくなります。

マスクをしている女性。下側を向いている状態。
このくらいの下向き加減なら顔認識さてれいます。

マスクをしている女性。さらに下側を向いている状態。
ここまで下向きになってしまうと顔認識されません。

帽子・メガネ・マスクをしている男性。
帽子をかぶっていても 深くかぶっていない場合は、顔認識されます。

帽子・メガネ・マスクをしている男性。
側面に顔を向けても 顔認識されています。マスクの女性にくらべ肌の露出が高いのでこの角度まで横を向いても認識されます。

前髪が額(ひたい)までかかっている女性。
正面を向いている状態でも顔認識されています。

前髪が額(ひたい)までかかっている女性。
正面を向いている状態で、時々顔認識されなくなります。
実際には通行していて、カメラの前を通る間にどこかのタイミングで認識されます。
検温システムの顔認識の範囲を確認した動画です
確認動画の考察
顔認識ですが、前髪が額にかかっていると認識しづらいようです。
しかし実際に前髪が額にかかっている女性が、サーモグラフィーカメラの前を通行すると、人が動いているということも認識されるので実験では測定が出来なかったことはありませんでした。
サーモグラフィーカメラの設置角度
以上のことから サーモグラフィーカメラを設置する場所は、通行者のなるべく正面に向けることが大事なこととなります。
設置条件にもよりますが、なるべく正確な測定をするためにカメラ位置は正面に近い場所を確保することをご留意ください。

外からの太陽光が入らない環境づくり
通行者の後ろ側が明るくカメラでは通行者の顔が暗く表示されるのは、カメラのアイリスが後ろ側の明るさに合わせてしまい、その分通行者の顔が暗く撮影されてしまうということがあります。
とくに通行者の後ろ側が大きなガラスドアなどですと、昼間の太陽光が入るとその明るさにカメラが合わせてしまいます。
対応方法としましては、パテーションパネルなどで外光を遮断するような工夫が必要になります。
発熱者をみつけたら
検温システムで発熱者をみつけたら、即座で丁寧な対応が必要となります。
そして発熱者としてチェックされた方には、他の通行者には気が付かれないような静かな対応で接することが必要となります。
検温システムだけでの発熱確定は難しく発熱者には体温計などを使用して、再度検温をするような仕組みが、検温所に求められます。
また発熱者は入館できないのか、連絡先を控えることだけにするのかなどの対処の仕方を事前に決めておく必要があります。
検温の運営スタッフのケア
検温が長時間に渡る場合、検温を担当するスタッフのケアも必要となります。
検温システムの画面を見ながら検温チェックをするのは集中力が必要となり、担当スタッフに負担が大きくかかります。
担当スタッフを2名で交代制にするなどの方法が効果的となります。
発熱者を音で知らせる
弊社がレンタルしている検温システム「FeverCheck」は発熱者を音で知らせる事もできます。
スタッフはイヤホンをすることで、検温システムが発熱者を検知すると音で知らせますが、他の通行者に気が付かれることがありません。
正しい検温システムの設置は、測定誤差の減少につながります。
以上、サーモグラフィー検温システムの設置・運用についての記事となります。
ご覧いただきありがとうございました。
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