エクサ株式会社(東京都墨田区)は、PJLinkWorks 5.0 for Mac、PJLinkWorks 4.2.2 for Windowsを公開しました。PJLinkWorksは、パナソニック社製 業務用プロジェクターのシャッターを自由にコントロールすることが出来ます。
最大24台までのプロジェクターを登録、制御することができ、ライブやイベント時に必要なプロジェクターのみの投射をコントロールすることで、効果的な映像演出をお手伝いします。
MacOS版に続き、Windows版も公開しました。(2020年7月4日)
PJLinkWorksとは
PJLinkWorksはプロジェクターやディスプレイを操作・管理するための統一規格「PJLink」というプロトコルに沿って制御するように開発されています。
ライブやイベントで複数台のプロジェクターのシャッター制御を管理することがあり、業務用プロジェクターとしてスタンダードとなっているパナソニック社のプロジェクターを制御する目的で開発しています。
Windows版とMacOS版について
公開しておりますPJLinkWorksですが、Windows版 Ver 4.2.2、MacOS版 Ver 5.0 となっております。
MacOSは「macOS Catalina」以降、32Bitアプリケーションがサポートされず、今回の公開にあわせて Ver 5にアップデートしまして、64Bitアプリケーションとして動作します。最新のMacOSでも使用出来ます。
Windows版は、一般に出回っているWinodwsPCにも32BitのWindowsOSを搭載しているものもあるのが現状で、公開したVer 4.2.2は32Bitアプリケーションとして公開しております。
32BitアプリケーションはWindows10/8.1/8/7でも動作をしますので、少し古くなって眠っているWindowsPCをシャッター制御用のパソコンとして復活させることも出来ます。
Mac版とWindows版のバージョンは違いますが、操作方法や搭載機能に関しては同等のものとなります。
管理するプロジェクターを直感的に出来るように、画面上には横8台、縦3台の24マスでプロジェクターをレイアウトすることができ、現場での機材トラブルの早期発見、スムーズなリカバリーが出来るようにPJLinkWorksは監視します。
自由なシャッターコントロール
複数のプロジェクターのシャッター同時オープン、クローズやあらかじめ設定した任意のプロジェクターのみのシャッターコントロールも10個のカスタムボタンに割り付けられます。
また、ライブやイベントの本番時のオペレーション負担を低減するため、キーボードショートカットによる制御も可能となっております。
プロジェクター単体から複数台までを制御
制御するWindowsPC / MacとプロジェクターをHUBで接続します。パソコンとプロジェクターはそれぞれIPアドレスが重ならないようにあらかじめ設定しておきます。
Windows版アプリケーション・今回の改良点
Windows10/8.1/8/7が動作対象となります。Windowsは32Bit、64Bitのどちらでも動作します。
初回の操作画面のエラーの対応(Windows)
Windows版をはじめて起動し設定画面から操作画面に移る時に、ファイアウォールの警告が表示されます。
これは、PJLinkWorksがネットワークを使用してプロジェクターにコマンドを送ることから、その確認ダイアログとなります。
「アクセスを許可する」というボタンを押して、PJLinkWorksを許可します。
Mac版アプリケーション・今回の改良点
macOS Catalina 以降では、32ビットアプリケーションが動作しなくなりましたので、今回のバージョンアップは64ビットアプリケーションとしてコンパイルし直し、最新のmacOSでも動作するようにしてあります。
初回の起動時のエラーの対応(MacOS)
macOS Catalina 以降ではApp Store以外からダウンロードしたソフトウェアに対して「開発元が検証できないため開けません」という警告ダイアログが出てしまい、PJLinkWorksが起動できません。
対応方法としましては「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」設定を開きます。
「一般」タブを開き、右下側にある「このまま開く」ボタンを押します。
さらに確認のダイアログが出ますが「開く」ボタンを押すことで起動します。
起動までを動画で説明しています。(MacOS)
PJLinkWorksの設定画面(Win / Mac共通)
ソフトウェアが起動するとはじめに設定画面が現れます。
この画面でプロジェクターの登録や操作画面に表示するボタンの設定をします。
起動時に毎回、設定画面が現れますが、2回目以降は前回の設定情報は保持されていますので、前回からの変更がなければそのまま「設定完了」ボタンを押します。
初期状態に戻したい時は、画面の右上の「設定の初期化」ボタンを押すことで、すべてが初期状態に戻ります。
設定画面で4つチェックボックスにチェックを設定したのでそのチェックボックス対応したボタンが操作画面で表示されます。
プロジェクター設定
チェックボックスの下にはプロジェクターのIPアドレス、その下は、操作画面で表示したいプロジェクターの名前(例えば「上手(かみて)側」「オープニング用PJ」など)を入力、設定します。
一番下の「panasonic」は、プロジェクターのセキュリティパスワードを入力します。
カスタムボタン設定
またカスタムボタンは10個あり、カスタムボタンのキャプション表示となる名前を入力します。これも直感的にわかりやすい名前を入力することをおすすめします。
設定を動画で説明しています。(Windows / Mac共通)
最大24台の制御・監視(Win / Mac共通)
PJLinkWorkは横に8列、縦に3行のレイアウトで合計24台のプロジェクターを配置します。プロジェクターのシャッター開閉状況の監視、入力チャンネルの監視を1秒毎にチェックします。
またプロジェクターとの接続が途切れると、表示が”Connected”から”UNconnect”に変わりプロジェクター側のトラブルの判断にも役立ちます。
PJLinkWorksのシャッター制御(Win / Mac共通)
操作方法
PJLinkWorksは、操作画面の下側にある「ALL OPEN」「ALL CLOSE」「Custum1」~「Custum10」までのボタンを押すことでシャッター動作を管理できます。
プロジェクターのレンズ箇所には、シャッターが開いている場合は黄色く表示され、シャッターが閉じている場合は黒く表示され、直感的に開閉の様子がわかります。
またそのレンズ部分にカーソルを重ねクリックすることで、シャッターが開いていれば閉じ、閉じていれば開くという動作をします。
カスタムボタンのメモリー方法
10個のカスタムボタンには、キーボードの「Shift」キーを押しながら、メモリーさせたいボタンを押すことで、そのボタンに記憶させることが出来ます。
キーボードでの操作
① 上下キーを押すことで、ALL OPEN・ALL CLOSEのボタンと同じ動作をします。上キーがALL OPEN、下キーがALL CLOSEとなります
② 数字キーを押すことで「Custum1」~「Custum10」ボタンと同じ動作をします。
③ Shiftキーを押しながら、「Custum1」~「Custum10」ボタンをクリックすることで各ボタンにシャッターシーンをメモリーします。
操作を動画で説明しています(Windows / Mac共通)
PJLinkWorksの入力切替(Win / Mac共通)
PJLinkWorksは、PJLinkプロトコルを使用しての入力切替も対応します。
ライブやイベント時の、本番用信号とバックアップ用信号の切り替えをコントロールします。
プロジェクター単体での入力切り替え
各プロジェクターの表示されている名前の部分にポインターを重ね、右クリックをすることでサブメニューを呼び出し、個別の入力切替も可能となっています。
メニューバーからの一斉入力切り替え
メニューバーからは、一斉の入力切り替え、シャッターが開いているプロジェクターだけの入力切替、シャッターが閉じているプロジェクターだけの入力切替が出来ます。
入力切り替えを動画で説明しています(Windows / Mac共通)
PJLinkWorksのダウンロード
PJLinkWorksはフリーウェアです。
Windows版 Ver 4.2.2 、MacOS版 Ver 5.0がダウンロード出来ます。
商用利用することも出来ます。
ダウンロードページからダウンロードをしてください